ExcelのVLOOKUP関数で別シートのデータ範囲を参照する方法を図を使ってわかりやすく解説します。実務では、別シートのデータを抽出することが多いので、この機会に覚えておきましょう!
Excelの関数で別シートを参照する方法
VLOOKUP関数に限らず、Excelの関数で別シートを指定する方法について詳しく見ていきましょう。以下の手順に従って、別シートのセル範囲を正確に指定する方法を理解しましょう。
別シートを参照する基本
別シートを参照する場合、シート名の後に「!」を付けてセル範囲を指定します。例えば、「シート1」の範囲A1からC10を指定するには、「シート1!A1」となります。
別シートの指定は案外簡単ですよね。SUM関数やVLOOKUP関数、MAX関数を例にしてみてみましょう。
=SUM(シート1!A1:A10)
=VLOOKUP(検索値, シート1!A1:C10, 列番号, 検索方法)
=MAX(シート1!A1:A10)
基本的なシートの指定方法は「シート名!セル範囲」で指定することができます。では、実際の例をもとにVLOOKUP関数で別シートのデータを抽出する方法を見ていきましょう!
VLOOKUP関数で別シートのデータを抽出する方法
VLOOKUP関数で別シートを指定する方法は、他の関数同様に「シート1!A1」になります。今回は社員の名前を記載しているデータに対して、社員情報が記載されているシートから性別を抽出したいと思います。
社員情報のデータは次の通りです。
別シートのシートから社員の性別を抽出
=VLOOKUP(B3,社員情報!B:E,2,0)
B3セルに入力された名前に対して、社員情報シートのB~E列の2列目(性別)を抽出するようにVLOOKUP関数で指示。
VLOOKUP関数を使用する際に役に立つコツ
VLOOKUP関数など、データ抽出ができる関数は、検索値を設定することが多いですよね。この検索値は殆ど、どこかのシートに入力さている情報となります。
たとえば、今回のように社員の名前は「社員情報」シートに入力されている内容となります。検索値で設定しているセルの入力を間違えてしまうとエラーが発生するので、特定の情報を抽出したい場合は、検索値に設定するセルをリスト化しましょう!
ここでいうリスト化とは、プルダウンリストのことです。次のようなセルの右下に表示される矢印をクリックすると、リストが表示される仕組みのことです。
このリストの作成方法をご紹介しておきます。次の手順で進めてください。まずは、リストを設定したいセルを選択して、データタブの「データの入力規則」をクリック。
次に入力値の種類で「リスト」を選択し、元の値の欄をクリックしてリストに入れたい情報をマウスで選択してください。
上記の手順を進めるとプルダウン形式でリスト化することができます。検索値を間違えるとエラーの原因にもなるので、ぜひプルダウンリストを活用ください。
別シートを参照する記事のまとめ
VLOOKUP関数は、Excelでデータ抽出ができる代表的な関数です。別シートのデータを素早く抽出することもできるので、多くの方に好まれています。
引数の設定方法も簡単で、検索範囲の項目で抽出したいシートをクリック、次に範囲を指定するだけでした。
この記事を通して、読者の業務効率をUPするキッカケになったら嬉しいです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
よくある質問を下に置いておくので、ぜひご覧ください。
VLOOKUP関数でよくある質問
検索値が範囲内に見つからない場合に表示されます。範囲や検索値を確認しましょう。本記事で紹介したプルダウンリストもぜひご活用ください!
列番号が範囲外の場合に表示されます。指定した範囲内の列番号を使用しましょう。
検索範囲、あるいは列番号が正しくないかと思われます。範囲と列番号をゆっくり確認しましょう。