Excelで柔軟にデータを検索するためには、部分一致検索をすることが鍵となります。今回は「アスタリスク(*)」に焦点を当て、その基本的な役割や使い方、さらに応用的な使用方法について詳しく解説します。
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アスタリスク(*)の基本的な役割と意味
アスタリスク(*)は、多くのソフトウェアやプラットフォームでワイルドカードとして使用されます。ワイルドカードとは、データ検索やフィルタリングの際に使われる特定の文字で、部分一致やパターン一致の検索を可能にする記号のことです。Excelでもアスタリスクは重要な役割を果たします。
- アスタリスク(*)…任意の文字に一致
- 疑問符(?)…………任意の1文字に一致
- チルダ(~)………..ワイルドカードの文字そのものを検索
- フィルターを使って特定のパターンに一致するデータを抽出
- 「検索」機能で特定のパターンに一致する文字列を検索
- 「置換」機能で特定のパターンに一致する文字列を置換
- Excel関数の条件として使うことができる
Excelでは、アスタリスクは0文字以上の任意の文字列を表すために使用されます。つまり、特定の部分が不明なテキストを検索する際に、アスタリスクを用いることで、より柔軟で広範な検索を行うことができます。アスタリスクの使うと様々なメリットがあります。簡単にメリットを見ていきましょう。
アスタリスク(*)を使用するメリット
アスタリスクを使った検索やフィルター機能を利用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 効率的なデータ抽出
- 柔軟性の向上
- 時間の節約
膨大なデータセットから特定のパターンを持つデータを効率的に抽出することができ、部分一致や複数の条件に対応できるため、検索の柔軟性が大幅に向上します。さらに、手動でデータを探す手間を省けるため、業務効率をUPさせることができます。
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アスタリスク(*)の使い方
アスタリスクの基本的な使い方を紹介します。Excelで特定の文字列を検索する際に、アスタリスクを用いることができます。以下の例を見てみましょう。
例:「M」で始まり「I」で終わる文字列を含むをセル検索する
Excelのメニューから「ホーム」タブを選択し、「検索と選択」ボタンをクリックします。「検索」ダイアログボックスが表示されたら、検索ボックスに「M*I」と入力します。「検索」をクリックすると、「M〇〇..I〇〇..」を含む全てのセルを検索することができます。
「検索」ダイアログボックスは、「Ctrl」を押しながら「F」キーを押すと呼び出すことが出来ます!キーの配置は次の画像を参考にしてください。
今回の検索はM~Iの文字を含むセルを検索することが出来ましたね。リストの中で条件が当てはまるセルは「Mellifluous」でした。Mellifluousの「Melli」が紐づいたようですね。この検索結果からわかるように、アスタリスクを使えば部分一致検索が容易に行えます。
検索ダイアログボックス以外でも、Excelではフィルター(フィルタリング)機能を使用する場面が多いと思います。フィルターをかける際にもアスタリスクを使用することができるので見ていきましょう!
フィルター機能でアスタリスク(*)を使用
フィルター機能を使って、特定の文字列を含むデータを絞り込むことも可能です。検索方法は検索のダイアログボックスで進めた手順と同じです。ですが、フィルター機能を使えば条件に一致するセルだけを表示することができます。つまり、条件合うセルが複数ある場合は、一覧で確認できるということです。実際に手順を見ていきましょう。
例:「Q..T..」という文字列を含むセルをフィルターする場合
フィルターの例では、次の英単語リストを使用します。
対象データの上部行にフィルターを適用します(「データ」タブ→「フィルター」)。フィルターボタンをクリックし、「検索ボックス」で「Q*T*」と入力し、OKをクリックします。
フィルター機能でアスタリスクを使用すると柔軟なデータ抽出をすることができます。しかし、アスタリスクの付け方を間違えると誤ったデータ抽出をすることになります。例えば「A*B*」や「A*B」では、検索の方法が全然違います。アスタリスクで検索するコツをご紹介ます。
フィルターでアスタリスク(*)を使用するコツ
フィルター機能でアスタリスクの使い方を間違えると、誤ったデータ検索や集計をすることになります。そうならないためにもアスタリスクの使い方を学んでいきましょう。
ここで皆さんに質問です。※答えは下矢印を押してください
フィルターをかけているセルに「ABCD」が入力されているとします。
①「A*C*」
②「A*C」
答えは、①「A*C*」です。
アスタリスクを使用した場合の検索結果の早見表を見ていきましょう。
検索方法 | 結果 |
---|---|
A* | 「A」で始まる任意の文字列
例)Apple、Awesome |
*A | 「A」で終わる任意の文字列
例)Idea、Banana |
A*B | 「A」で始まり、「B」で終わる任意の文字列
例)AardvarkB、AntB |
A*B* | 「A」で始まり、「B」を含みその後文字が続く任意の文字列
例)AppleBanana、AntBear |
*A*B | 任意の文字列の中で「A」が含まれ、その後に「B」で終わる文字列
例)Cabob、Rabbi |
*A*B* | 任意の文字列の中で「A」が含まれ、その後に「B」が続き、その後も任意の文字列が続くもの
例)IdeaBread、BananaAppleBiscuit |
アスタリスクはしっかりと使えば、とても便利な機能なので、ぜひ使用してみてください。
Excel関数との組み合わせ方法
アスタリスクはIF、VLOOKUP、COUNTIFなどの関数と組み合わせることで、条件に一致するデータを抽出・集計することができます。今回はCOUNTIF関数を例に紹介をしていきたいと思います。
例:COUNTIF関数を使って、「停止中」を含むセルの数をカウントする場合
=COUNTIF(B3:B8,”*停止中*”)
上記のように関数の引数でもアスタリスク(*)を設置することが出来るので、ぜひ皆さんも試してください。
まとめ
アスタリスク(*)は、Excelにおいて非常に強力なツールです。検索やフィルター機能を使うことで、効率的にデータを抽出し、業務の生産性を向上させることができます。基本的な使い方をマスターしたら、応用的な使い方にも挑戦してみましょう!アスタリスクをうまく活用することで、Excelの操作がより便利で効果的になります。