エクセルでシートのリンクを取得する方法は基本的に2通りです。1つ目はマウス操作でシートのリンクを取得する方法で、2つ目はHYPERLINK(ハイパーリンク)関数を使用してシートのリンクを取得する方法があります。
マウス操作とHYPERLINK関数では、それぞれメリットがあるので詳しく見ていきましょう。また、解説を分かりやすくするために表を使用していきます。
それでは実際に学んでいきましょう!
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Excelでシートのリンクを取得する方法
マウス操作とHYPERLINK関数を使用してシートのリンクを取得する方法をご紹介します。それぞれのメリットとしては次の通りになります。
- リンクを取得するシートが少ない場合は、マウス操作が早い
- リンクを取得するシートが多い場合は、HYPERLINK関数が早い
ご自身の作業内容に合わせて使い分けてください。それではシートのリンクを取得する手順を見ていきましょう!
リンクを挿入したいセル選択をして[右クリック]→[リンク]→[このドキュメント内]でシートを選択してOKボタンを押せばリンクを取得することが出来ます。
リンクを挿入したいセルに「=HYPERLINK(“#シート名!A1″,”セルに返す値“)」と入力をすることでシートのリンクを取得することが出来ます。
マウス操作でシートのリンクを取得する
シートの数が少ない場合は、関数を入力するよりもマウス操作でリンクを取得したほうが作業スピードが速いです。(大量のシートのリンクを取得することが出来ないわけでないです。)まずは、マウス操作でシートのリンクを取得する手順を振り返りましょう。
- リンクを挿入したいセル選択
- [右クリック]
- [リンク]をクリック
- [このドキュメント内]をクリック
- リンクを取得したいシートを選択してOKボタン
次のような「1月」「2月」とシートが分かれているExcelブックがあるとします。それぞれのシートのリンクを目次シートのC列に挿入していきたいと思います。
今回はC3列にシートのリンクを挿入したいので、C3セルを選択してあげます。
セルを選択できたらマウスで右クリックをしてください。右クリックをすると次のような画面になります。
右クリックで表示される項目を下にスクロールすると[リンク]が表示されるのでクリックしてください。
[ハイパーリンクの挿入]→[リンク先]→[このドキュメント内]を選択してあげます。選択することでシート名を表示されます。
シート名が表示されているので、リンクを取得したいシート名を選択してOKボタンを押してください。
手順を進めた結果は次の通りになります。
以上でマウス操作でシートのリンクを取得することが出来ます。手順は多いように見えますが、実際の作業は簡単なので試してみてください。
次のようにリンクを挿入したテキストの表示を変更する方法をご紹介します・
今回はC3セルにリンクを挿入しているので、C3セルを選択した状態で右クリックをします。
リンクを挿入したセルで右クリックを押すことで、ハイパーリンクの編集という項目が表示されます。このハイパーリンクの編集をクリックしてください。
ハイパーリンクの編集を開くと「表示文字列」という項目があります。この表示文字列を任意のテキストに変更してあげましょう。今回は「1月のシートへ移動」とします。
任意のテキストを入力したらOKボタンを押してみましょう!OKボタンを押すと次のように表示されます。
HYPERLINK関数でシートのリンクを取得する
HYPERLINK関数とは、指定された場所のリンクを作成してくれるExcelの関数になります。このHYPERLINK関数を使用してシートのリンクを取得していきましょう。
まずはHYPERLINK関数の構文から見てみましょう。
=HYPERLINK(リンク先, [別名])
リンク先 | リンクを取得したい場所を指定 |
---|---|
別名 | リンク挿入後に表示するテキストを指定 |
Excelでは、「#」と「!」でシート名を囲む必要があります。また、対象のシートの「どこ」に移動をするのか指示をしなければならないので、A1と指示をしてあげます。
※B1でもA10でも何でも大丈夫ですが、基本A1で大丈夫です。
=HYPERLINK(“#1月!A1”, “1月のシートへ移動する”)
“#1月!A1”
┗リンク先|リンクを取得したい場所を指定
“1月のシートへ移動する”
┗別名|リンクを取得した後にセルに返されるテキストを指定
関数でリンクの取得をすることが出来ましたね。
引数の数も少なく複雑ではないので、ぜひ皆さんも試してください。
HYPERLINK関数は、
「=HYPERLINK(“#シート名!A1”, “別名”)」
と入力することでシートのリンクを取得することが出来ましたね。
ということは、シート名が分かっていれば、関数を機械的に組んでシートのリンクを取得することが出来ます。テキストでは分かりにくいと思いますので、表を使っていきましょう。
まずは、目次シートにリンクを取得したいシート名を表示してあげます。
B列に各シート名の1月~5月まで入力しました。
それぞれのシートのリンクをC列に挿入した場合、次のようなHYPERLINK関数を組むことが出来ます。
=HYPERLINK(“#”&B3&”!A1″, B3&”シートへ移動する”)
上記の式をC3セルに入力したらC7セルまで関数を伸ばしてあげます。
- 最初に「”#”」を指定
- ①と③を繋げるために「#」を指定
- シート名が入力されている「B3」を指定 ※セル参照なので「”」は無し
- ③と⑤を繋げるために「#」を指定
- シートを指定するときは「!」と場所「A1」を指定する必要があるので「”!A1″」で指定
- 別名はB3に入力されているシート名「B3」
- ⑥と⑧を繋げるために「#」を指定
- B3シートへ移動としたいので「”シートへ移動する”」で指定
上記のような数式を組むことにより、関数を伸ばしてそれぞれの条件に合うシートのリンクを取得することが出来ます。
まとめ
今回はシートのリンクをマウス操作とエクセルのHYPERLINK関数を使用して取得する方法をご紹介しました。それぞれ簡単に振り返りましょう!
マウス操作でシートのリンクを取得する手順は、[右クリック]→[リンク]→[このドキュメント内]でシートを選択でしたね。また、ハイパーリンクの編集から表示文字列を変更することで、表示するテキストを変更することが出来ました。
HYPERLINK関数でシートのリンクを取得する手順は、「=HYPERLINK(“#シート名!A1″,”セルに返す値“)」と式を組むことでしたね。また、シート名をセルに入力することで「=HYPERLINK(“#”&B3&”!A1″, B3&”シートへ移動する”)」と指定することができ、複数のシートのリンクを素早く取得することが出来ました。
それぞれ用途に合わせて使用していただき、業務効率をUPしていきましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の投稿で会いましょう!