エクセルのIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせて「一致したら〇」「一致したら×」を返す方法をご紹介します。
IF関数とVLOOKUP関数を組み合わせることで、データの一致条件に基づいて特定の値を出力することができます。
IF関数とVLOOKUP関数の組み合わせ方法
では、さっそくIF関数とVLOOKUP関数の組み合わせ方法をみていきましょう。
IF関数とVLOOKUP関数の振返りしたい方は以下のリンク先から。
IF関数の振返りはこちら
VLOOKUP関数の振返りはこちら
=IF(VLOOKUP(検索地,範囲,列番号,検索方法),真の場合,偽の場合)
上記のようにIF関数の論理式にVLOOKUP関数を入れて関数を組んでいきます。具体例を使ってIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせ方法をみましょう!
具体例①:一致したら〇、一致しなかったら×を返す
こちらの章では、IF関数とVLOOKUP関数の具体例をご紹介します。
具体例①では、以下の表を使用していきます。
内容は、A列に1-1クラスの生徒の名前があり、B列には1-2クラスの生徒の名前が記載しました。
D列に記載のある名前が、A列(1-1クラス)に一致したら〇を返す関数式をE列に組んでいきます。
=IF(VLOOKUP(D2,A:A,1,FALSE)=D2,”〇”,””)
下記の手順で関数を組んでください。
- 〇をつけたいセルにIF関数を指定
- IF関数の論理式にVLOOKUP関数を入力
- VLOOKUP関数の検索値に調べたいセルを指定(今回はD2セル)
- VLOOKUP関数の範囲に1-1クラスが記載されているA列を指定
- VLOOKUP関数の列番号は1列目を指定
- VLOOKUP関数の検索方法を完全一致(FALSE)で指定
- 一致するか調べたいセルを指定(今回はD2セル)
- IF関数の真の場合に返す値を”〇”で指定
- IF関数の偽の場合に返す値を””で指定
関数を入力できたら、以下のようにE6セルまで関数を伸ばしてあげます。
※範囲を選択して「ctrl + D」を押すと関数を伸ばせます。
これで一致するセルは〇を返すことができました。
しかし、一致しないセルは「#N/A」エラーが表示されていますね。
ここで皆さんに質問です。
答えはわかりました?
IF関数の「偽の場合」に”×”を返すように指定する。と考える人が多いのですが、実は間違いです。
そもそも今回の「#N/A」エラーは、VLOOKUP関数で検索した値が見つからないのでエラーが返されています。
「#N/A」エラーを表示させないためには、ExcelのIFERROR関数を使用していきます。
IFERROR関数の使い方/Excelでセルエラーを回避しよう
それは先ほどの関数式にIFERROR関数を盛り込んでいきましょう。
=IFERROR(IF(VLOOKUP(D2,A:A,1,FALSE)=D2,”〇”,””),”×”)
IF関数とVLOOKUP関数にIFERROR関数を組み合わせる手順
┗ =IF(VLOOKUP(D2,A:A,1,FALSE)=D2,”〇”,””)
- 最初の「 = 」の後にIFERRORと入力
- 一番最後の括弧「 ) 」の後にコンマ「 , 」を入力
- 「 “×” 」と入力して括弧「 ) 」で閉じたら終了
関数を入力できたら、以下のようにE6セルまで関数を伸ばしてあげます。
※範囲を選択して「ctrl + D」を押すと関数を伸ばせます。
「#N/A」エラーではなく「×を表示させる」ことができましたね。
ここまでの手順を進めることで、D列のセルがA列に一致したら〇、一致しなかったら×を返すことができました。
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具体例②:一致した値の情報がAだったら〇、偽の場合は×
こちらの章では、IF関数とVLOOKUP関数を組み合わせて、一致した値の情報がAだったら〇を返して、Aじゃない場合は×を返していきます。
具体的には、田中さんの国語のテストがクラスの平均点以上なら〇を返して、平均点未満の場合は×を返していきたいと思います。
具体例②では、以下の表を使用していきます。
内容は、A列に1-1クラスの生徒の名前があり、B列には国語の点数が記載されています。
IF関数とVLOOKUP関数を使用して、D1セルに入力された生徒の国語の点数が平均点以上ならE1セルに〇、平均点未満なら×が表示されるように関数を組んでいきます。
=IF(VLOOKUP(D2,A:B,2,0)>=$B$7,”〇”,”×”)
下記の手順で関数を組んでください。
- 〇をつけたいセルにIF関数を指定
- IF関数の論理式にVLOOKUP関数を入力
- VLOOKUP関数の検索値に調べたいセルを指定(今回はD2セル)
- VLOOKUP関数の範囲に1-1クラスが記載されているAB列を指定
- VLOOKUP関数の列番号は点数が記載されている2列目を指定
- VLOOKUP関数の検索方法を0で指定
- 平均点以上以上「>=B7」を指定
- IF関数の真の場合に返す値を”〇”で指定
- IF関数の偽の場合に返す値を”×”で指定
D2セルに入力されている「田中」さんの点数は、平均点より高いので〇が表示されましたね。別の人の名前ではどうなるか見ていきます、
D2に「中村」さんと入力してみましょう。
中村さんの点数は平均点より低いので、×が表示されましたね。
他の方も同様に結果が返されるので、皆さんも試してみてください。
記事のまとめ
ExcelのIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせて、値が一致したら〇、一致しなかったら×を返す方法をご紹介しました。
IF関数の論理式にVLOOKUP関数をネストして、結果が特定の文字やセルに一致したら真の場合は〇、偽の場合は×にすることができます。
IF関数とVLOOKUP関数の結果でエラーを表示したくない方は、IFERROR関数を使用してください。
ぜひ皆さんもお試しください!